今回は、母馬年齢と産駒数の関係について分析します。
第1回で、母馬年齢は8歳・9歳が好成績、第2回では、産駒数は2番仔・3番仔が好成績でした。
では、それぞれ好成績の年齢、産駒数でなくても、例えば、8歳の4番仔や10歳の3番仔でも走っているのか調べました。
まずは、8歳・9歳についてです。データは、それぞれ重複ありのものです。
産駒数 | 8歳 | 9歳 | ||
初仔 | 9.1% | 3頭 | 0.0% | 0頭 |
2番仔 | 39.4% | 13頭 | 35.5% | 11頭 |
3番仔 | 39.4% | 13頭 | 32.3% | 10頭 |
4番仔 | 12.1% | 4頭 | 16.1% | 5頭 |
5番仔 | 0.0% | 0頭 | 16.1% | 5頭 |
合計 | 100.0% | 33頭 | 100.0% | 31頭 |
8歳は、2番仔・3番仔の合計で78.4%と8割近くを占める一方、9歳は、2番仔・3番仔の合計で67.8%、4番仔・5番仔もそれぞれ16.1%と、4番仔・5番仔も割合は低くありません。
8歳が2番仔・3番仔の割合が多いのは、年齢的に8歳であれば2番仔・3番仔が多いということで、2番仔・3番仔だから好成績ということではないと考えられます。
これは、9歳の4番仔・5番仔の割合が低くないことからも、8歳・9歳ということ自体に産駒が走る要素があると考えられます。
次は、2番仔・3番仔についてです。
母馬年齢 | 2番仔 | 3番仔 | ||
6歳以下 | 12.9% | 4頭 | 0.0% | 0頭 |
7歳 | 9.7% | 3頭 | 31.7% | 13頭 |
8歳 | 41.9% | 13頭 | 31.7% | 13頭 |
9歳 | 35.5% | 11頭 | 24.4% | 10頭 |
10歳 | 0.0% | 0頭 | 9.8% | 4頭 |
11歳 | 0.0% | 0頭 | 2.4% | 1頭 |
合計 | 100.0% | 31頭 | 100.0% | 41頭 |
2番仔については、8歳・9歳が好成績とこれまでのデータ通りですが、3番仔について、7歳が31.7%と8歳・9歳と同程度の好成績です。
7歳馬の全体の成績が、10.6%、16.5%で、7歳の2番仔が9.7%であることからも、7歳の3番仔の成績が特に高いことがわかります。また、余談ですが、全体の頭数で見ても2番仔が31頭、40頭と3番仔の方が割合が高く、3番仔は全体で見ても161頭中41頭(25.4%)が3番仔です。
ここから、3番仔は、7歳でも8歳・9歳と同様の評価としてよく、産駒数に関わらず走る要素があると考えられますが、2番仔は産駒数に関わらず走るというわけではないと考えれます。
まとめると、8歳・9歳・3番仔は産駒数に関わらず走る要素があると考えられ、特に、9歳・3番仔は産駒数は不問で評価を上げて良いと考えられます(3番仔の10歳・11歳はどう考えるんだというツッコミがありそうですが、あくまで推測になります)。
一方、2番仔は8歳・9歳以外は成績が落ちるなど、2番仔であれば走る・評価が上がるというわけではないようです。
今回の記事が今年最後の更新になります。
次回は血統のコラム的なものを書いて見たいと思っています。
読者の方のお役に少しでも立てればと思いますので、また2020年もよろしくお願いします。