第2回【POG分析】産駒数について

今回は母馬の産駒数について分析したいと思います。

産駒数については、「初仔は走らない」など言われていますが、実際どうなのか検証しました。

 

産駒数 何番仔 割合(重複あり) 割合(重複なし) 全馬 重複差引 同一馬 代表産駒
初仔 5.0% 6.8% 8頭 6頭 2頭 アエロリット、タワーオブロンドン
2番仔 19.3% 26.5% 31頭 27頭 4頭 ソウルスターリング、レイデオロ
3番仔 25.5% 23.1% 41頭 27頭 14頭 ダノンファンタジー、ラッキーライラック
4番仔 10.6% 11.1% 17頭 13頭 4頭 ダノンプレミアム、ワグネリアン
5番仔 10.6% 11.1% 17頭 13頭 4頭 エポカドーロ、ダノンキングリー
6番仔 10.6% 11.1% 17頭 13頭 4頭 タイムフライヤー、ジャンダルム
7番仔 5.0% 5.1% 8頭 6頭 2頭 アーモンドアイ、ラヴズオンリーユー
8番仔 5.0% 2.6% 8頭 3頭 5頭 ロジャーバローズ、クロノジェネシス
9番仔 4.3% 1.7% 7頭 2頭 5頭 サートゥルナーリア、レーヌミノル
10番仔以上 4.3% 6.0% 7頭 7頭 0頭 ベルーガ、コントラチェック
合計 161頭 117頭 44頭

かなり衝撃的な結果でした。

2番仔が19.3 %・26.5&、3番仔が25.5 %・23.1&、2番仔・3番仔合計で44.8%、49.6%と半分近い割合を占めています。

それぞれ見てみると、重複が2番仔は2頭と少なく、3番仔は14頭と多いです。これは、2番仔より3番仔の方が複数回GⅠで勝ち負けや重賞勝ちをしていることを示しており、2番仔より3番仔の方がより賞金を稼ぐ馬が多いと言えます。

これは、生物学的なものもあるかもしれませんが、交配的な面で言えば、2番仔は初仔が産まれてくる前に種付けの予約をしているため、初仔の出来を見て配合相手を決めることはできませんが、3番仔は初仔の出来を見て配合相手を決めることできるというメリットがあります。この点がどの程度影響しているのかは不明ですが、2番仔より3番仔の成績が良い一因と考えられます。

次に、初仔について、5.0%・6.8%と巷の噂のとおり、低い結果になりました。ただ、初仔だけでなく7番仔以降についても約5と低く、初仔だけでなく7番仔以降も成績の低下が見られるという結果になりました。

また、10番仔以降については、G馬はおらず、重複もなしという結果で、10番仔以降はさらに不利という結果が見れました。

4番仔〜6番仔については、それぞれ約10%と、3番仔より後は成績が下降するという結果でした。

まとめると、2番仔・3番仔でGⅠ3着以内馬・重賞勝馬全体の約半分を占める一方、4番仔からは成績が下降し、初仔・7番仔以降は成績がさらに低下するなど不利でした。

次回は、母馬年齢と産駒数の関係について分析したいと思います。