第12回 POG2020-2021 指名馬①

今回は、今期のPOG指名馬と選定理由を書きたいと思います。順位は期待度と指名当時の順位込みのものになります。

1位 ヨーホーレイク

(父)ディープインパクト (母)クロウキャニオン(厩舎)栗東 友道康夫  3月19日生まれ

1位は友道厩舎のディープインパクト 産駒のヨーホーレイク。これまでの兄姉は新馬で驚異的な勝ち上がり率をほこりますが、POG期間の重賞勝馬はカミノタサハラだけと、堅実な一方大物は少ない血統でした。

配合は抜群で、ディープインパクト牡馬と好相性のフレンチデピュティ、Damascus、Tatan、Vaguely Noble持ちです。フレンチデピュティ、Damascusはパワーを伝えるので馬格がある方が望ましく、重賞勝馬のカミノタサハラが500キロ以上だったのも偶然ではないと思います。

オーナーの金子真人HDは、毎年1番の期待馬を友道厩舎に預けていて、POG本でのコメントでも、これまでの兄姉とは違う期待が感じられます。

弥生賞兄弟制覇から、一族悲願のGⅠ勝利を期待して1位指名しました。

2位 アスコルターレ

(父)ドゥラメンテ (母)アスコルティ        (厩舎)栗東 西村真幸 4月4日生まれ

この馬は日刊POGでは指名しませんでした。というのも、やはり馬体重が420キロ台と軽いのと、新種牡馬ドゥラメンテ産駒に懐疑的な部分があったからです。

ただ、この馬はドゥラメンテの父キングカメハメハと相性がいいと考えれる、Danzig、Special、Never Bend、Bold Ruler、Sharpen Up持ちで、今年のドゥラメンテ産駒の中で1番の好配合馬でした。

また、サンデーレーシングはここ最近開幕週に、グランアレグリア、ステルヴィオ、メジャーエンブレムなどの期待馬を投入してくる傾向があり、調教も動いているこの馬も傾向に合致していると考えました。

ドゥラメンテ産駒は早熟ではないと思いますので、2歳戦線からクラシックを賑わせる存在になってほしいです。

3 ローウェル

(父)キズナ (母)アンティフォナ       (厩舎)栗東 斉藤崇史 5月4日生まれ

この馬は正直もっと下位で指名したかったのですが、1つ上の兄ラウダシオンがNHKマイルカップを勝って人気が予想されたため、上位で指名しました。

指名はラウダシオンがGⅠを勝つ前から決めていて、キズナ産駒と好相性のIn Reality持ちで、ニックスとも言えるNijinskyこそ持っていませんが、キズナ産駒にNijinskyが合うのは、キズナの持つStorm Catをイジるからだと考えれば、Storm Catを直接合わせ4×3のクロスを持つ本馬も期待できるのでは思いました。

5月の遅生まれですが、馬体重も500キロを超えるなど、キズナ 産駒はビアンフェやキメラヴェリテが500キロを超える馬の活躍も目立ちます。

東京の決め手勝負よりも中山が向きそうですし、中山のGⅠで期待したい馬です。

4位 モントライゼ

(父)ダイワメジャー (母)ムーングロウ     (厩舎)栗東 松永幹夫 4月4日生まれ

この順位で短距離・マイル狙いの馬でどうしても指名したかった馬が本馬。Wild Risk、Haloイジリ(Red God)、ミスプロ、Storm Bird(≒Nijinsky)と配合も◎

調教の動きも良く、時計が遅くても抜群の手応えで坂路を登る姿が印象的でした。

早期デビューから2歳戦での活躍を期待します。

5位 ステラヴェローチェ

(父)バゴ (母)オーマイベイビー       (厩舎)栗東 須貝尚介 2月19日生まれ

「バゴの最高傑作」と名高い本馬を指名。バゴ産駒は、Halo、Bustedをイジる配合が成功しており、ステイゴールド産駒とニックスと言われるが、直接クロスするディープインパクトも相性がいいと思われる。ウインドインハーヘアでクロスさせるのも、母父ではキレないディープインパクトにキレを与えそうで良さそう。

開幕週のデビューを外傷性の鼻出血でデビューが伸びたためこの順位でしたが、本当は3位指名で考えていたくらい期待しています。

不安はやはり気性で、これからの成長に期待ですね。