第13回 POG2020-2021指名馬②

6位以下は一気にいきます。

6位 ダノンザキッド

(父)ジャスタウェイ (母)エピックラヴ    (厩舎)栗東 安田隆行 1月29日生まれ

この世代のジャスタウェイ産駒は産駒数も少なく、昨期の産駒の成績 が散々だったのもあり、総じて人気がありませんでした。

しかし、本馬は、ジャスタウェイ産駒と好相性のDanzig、Nijinsky、ナスペリオン血脈を持ち、Alzaoで素軽さとスタミナを、Danehillで後駆のパワーを補給する理想的な配合馬です。

490キロ以上と馬格にも恵まれ、調教も動くなど、走るジャスタウェイ産駒の要素を全て持っている馬です。

7位 モンファボリ

(父)Frankel (母)フォエバーダーリング    (厩舎)栗東 須貝尚介 2月16日曜生まれ

この馬は今年人気Frankel産駒の中でもPOG本でのコメントは薄かったですが、「走るのが好き」「スピードがある」など、潜在能力を褒める傾向にあるFrankel産駒にあっても前向きなコメントから指名しました。

また、Frankel産駒は、母型に日本に適合した配合の馬が走っているので、近親にゼンノロブロイがいる本馬はいいのではと考えました。

8位 レッドヴェロシティ

(父)ワールドエース (母)トップモーション  (厩舎)美浦 木村哲也 2月20日生まれ

ここらへんの順位からはマイナー種牡馬を攻めてます。ワールドエースはAEIも良く種牡馬の可能性を秘めていると思っています。ただ、馬格がない馬が多いく、パワー不足の傾向があるので、馬格があり、シンボリクリスエス、Be My Guestのクロスでパワーを補給している本馬は理想的と考えました。

ただ、デビュー時の体重が530キロとパワーを補給しすぎている懸念もあります。

順調に調教をこなしている馬なので、競馬を重ね、鍛え上げられて強くなっていくのを期待しています。

9位 ルリオウ

(父)ゴールドシップ (母)デヴェロッペ    (厩舎)栗東 友道康夫 3月24日生まれ

非ノーザン枠から本馬を指名。配合はバゴ×ステイゴールドを逆にしたイメージ。Seattle Slew、Sadler’s Wellsと、オルフェーヴルと好相性の血統持ちで、ゴールドシップにも合うと考えました。

大塚亮一オーナーが、良血ディープ産駒を差し置いてトップで期待している生まれで、友道厩舎。今年の穴馬だと思っています。

10位 ラーゴム

(父)オルフェーヴル (母)シュガーショック  (厩舎)栗東 斉藤崇史 3月2日生まれ

馬体写真はなく、血統と調教動画、斉藤調教師の本馬の本馬へのコメントから選びました。オルフェ産駒はスピードの補給が重要で、好相性のフォーティナイナーとDanzig、ボールドルーラー持ち、Fappianoのクロスもスピードを補強すると考えました。

500キロを超える馬で、イメージはラッキーライラックに近く、1発の期待ができる馬です。

11 ワンダフルタウン

(父)ルーラーシップ (母)シーオブラブ    (厩舎)栗東 高橋義忠 1月31日生まれ

ルーラーシップ産駒ながらPOG本での評価が高かったのが本馬。「ギアが入った瞬間の脚がいい」など、ルーラーシップ 産駒はトモの緩さを感じさせないコメントを評価しているので注目していました。

また、キングカメハメハ 、その父 Kingmanboの牡馬は、ドイツ血統と相性が良く、エイシンフラッシュ、クルーガー、サクセッション、ケルフロイデなど活躍馬が多いため、母母のドイツ血統は初仔でもマイナスにはならないと考え指名しました。

12位 ドナウエレン

(父)モーリス (母)ドナウブルー      (厩舎)栗東 高野友和 2月18日生まれ    

この馬は、日刊POGでは指名したのですが、ほかのPOGでは指名しませんでした。

血統は、モーリスの父スクリーンヒーロー と相性のいい血統が多かったのですが、直前の調教がいまいちだったのと、ロベルト系は牝馬が走らないため不安があり、上位人気も予想されたため、他のPOGでは指名しませんでした。

13位 タイガーオーキッド

(父)ディープインパクト (母)シーズアタイガー(厩舎)美浦 国枝栄 3月14日生まれ

本馬は育成時期に骨折をしていたためPOG本でのコメントも少なく、姉も順調に使えなかったこともあり人気がありませんでした。

血統では、Storm CatとIn Realityなど、ディープインパクトと相性のいい血を持つ一方、ミスプロのクロスを持つなどマイナス面もあります。

ただ、牝馬ながら馬格があり、骨折もレシステンシアの事例もあり、牝馬は早期デビューでなくても活躍しているという過去の当ブログ記事での分析から、年内にデビューができる目処が立っていればマイナスにはならないと判断し指名しました。

14位 シータリズム

(父)Lope de Vega (母)シーティス      (厩舎)美浦 堀宣行 1月13日生まれ

マル外牝馬で早期デビューでもないのでまったく人気がありませんでしたが、血統は、父父Shamardal、母父Invincible Spiritなど、日本で既に実績のある産駒の血を引いており、マル外にありがちなパワー・スピードだけでなく、Sir Ivorのクロスで柔らかさも出すなどバランスのいい配合をしています。

「サンデーレーシング×堀厩舎×マル外牝馬」という異色のプロフィールも、ノーザンファームの走る理由あると判断してのものと考え指名しました。

15位 ベルヴォーグ

(父)ジャスタウェイ (母)ベルスリープ    (厩舎)栗東 藤原英昭 4月4日生まれ

最後はもう1頭ジャスタウェイ産駒を指名しました。

ハーツクライ産駒の兄にベルラップ、姉にカセドラルベルがいて、ジャスタウェイはハーツクライの配合がそのまま使えるので、配合の良さは既に証明済みの血統でリストアップしていました。

懸念点は、藤原厩舎は数を使わないのと、クラシックでは、牝馬では牡馬ほど実績がないのが不安で、ラストでの指名になりました。

終わりに

遅くなりましたが、今期のPOG馬についてコメントしました。

本当は書きたい事が山の様にあるのですが、このくらいで。

今季はブログでの分析の効果か、かなり期待できると思っています。ブログの分析には触れませんでしたが、分析は最初に選別するために使うのではなく、後でプラスorマイナスのファクターとするイメージでいます。以前も書きたいと言っていましたか、どこかでPOG馬の選び方の記事も書きたいと思います。

次回は、ドゥラメンテ産駒の分析を行います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。